TMU Social Anthropology


研究 教育 大学院入試 社会人類学年報 kyoten-bnr00
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伊藤 眞

職 位:名誉教授

■プロフィール

略歴:

1974年3月 東京外国語大学フランス語科卒業(国際関係専攻)
1982年3月 東京都立大学大学院博士課程社会科学研究科(社会人類学専攻)単位取得退学

取得学位:

2002年3月 博士(社会人類学):東京都立大学大学院社会科学研究科

所属学会:

日本文化人類学会(『民族学研究』第55・56巻編集委員、第23期評議員)、東南アジア学会、日本マレーシア学会、日本華僑華人学会、日本国際文化学会、American Anthropological Association

■研究内容

研究領域(専門分野):

社会人類学、経済人類学、開発現象の人類学、国際保健、トランスジェンダー、人の移動、エイジングなど

主たる調査地:

インドネシア、マレーシアを中心にした東南アジア島嶼部

過去の調査地:
インドネシア(南スマトラ、ジャンビ、東カリマンタン)、(マレーシア・サバ州、ジョホール州)、タイ(バンコク)、ヴィエトナム、シンガポール、中国広東省、青森県津軽・下北郡、小笠原母島、沖縄

■研究業績

著書:

・Urbanization and the Formation of Ethnicity in Southeast Asia. (collaboration, New Day Publishers, 2009)
・『沖縄民俗事典』(共著、吉川弘文館,2008年)
・『やもめぐらし』(共著、明石書店、2007 年)
・『講座 世界の先住民族 02 東南アジア』(共著、明石書店、2005 年)
・Postcolonialism and Local Politics in Southeast Asia (collaboration, New Day Publishers, 2003)
・『性の文脈 [くらしの文化人類学1]』(共著、雄山閣、2003 年)
・『<もめごと>を処理する [くらしの文化人類学6]』(共著、雄山閣、2003 年)

論文・報告:
・「ボーダー・エコノミー -サバにおけるブギス移民の生活戦略-」(『人文学報』第408号、2009年)
・“Peranakanization, Indonesianization, and the Cultural Citizenship Among the Ethnic Chinese in an Indonesian Town: The Case of Makassar”(ed. By Toh Goda, New Day Publishers, 2009)
・“Networks as a Social Resource: the case of the Bugis Migrants in South Sumatra and Sabah, Malaysia”(『人文学報』第371 号、2006 年)
・「へそのある家-南スラウェシ、ブギス・マカッサルの家屋から-」(『アジア遊学』74 号、勉誠出版、2005年)
・「大衆化するハジ巡礼-南スラウェシの事例からー」(『人文学報』第360 号、2005 年)
・「マカッサルの華人について(覚え書き)」『人文学報』第349 号、2003 年)
・「サバのブギス移民」(『人文学報』第338 号、2002 年)
・“The Nature of Bugis Migration and their Networks” Making of Multi-Cultural Sabah. (ed. By Miyazaki,Koji, Research Institute for ASIA and Africa Languages and Cultures)
・「チャラバイ、ビッス、ベンチョン-南スラウェシのトランスジェンダー」(『人文学報』第317 号、2001年)
・「見出された価値-沖縄本島南部地区におけるシルバーボランティア活動を通じて-」(染谷臣道編『健常者の多寡を引き起こす文化特性の地域的変異に関する文化人類学的研究』、静岡大学)
・“Kebijakan Kesehan Ibu dan Anak di Indonesia,”(Analisis, Graduate School of Hasanuddin University、2001)など。

編著:
『高齢化社会から長寿社会へ:都市形成過程における高齢者の多様化とそのセーフティネットワークの構築』(2007)
『高齢化社会から長寿社会へ:都市形成過程における高齢者の多様化とそのセーフティネットワークの構築Ⅱ』(2008)

■競争的資金等の研究課題

2003-2005 文科省科研費基盤研究(A)「東南アジア地方都市における都市化とエスニシティ形成の社会人類学的研究」 研究分担者としてインドネシア、マカッサルの華人社会の調査をおこなった。
2005-2008 文科省科研費基盤研究(A)「高齢化社会と国際移住に関する文化人類学的研究:東南アジア・オセアニア地域を中心に」 研究分担者として、インドネシア、タイにおける日本人リタイアーを調査。
2006-2010 文科省ニーズ対応型地域研究推進事業「東南アジアにおける混住社会から共生社会への移行戦略の創出」 研究分担者として、日系企業が進出するインドネシアの工業団地とその周辺村落との関係についてマカッサル工業団地とその周辺地域調査を継続中。
2006-2007 学内の傾斜配分研究費により「高齢化社会から長寿社会へー都市形成過程における高齢者の多様化とそのセーフティネットワークの構築」研究代表者として、横浜の華人社会における高齢者のケア、「老人」観念について調査。2007 年も継続中。
2007-2009 文科省科研費基盤研究(B)「東アジアにおける高齢者のセーフティネットワーク構築に向けての社会人類学的研究」研究代表者として、東アジアにおける高齢化への取り組みの比較研究を進め、シンガポール、広州、チェンマイで調査。

■主な兼務歴(非常勤講師、共同研究員等)

・国立民族学博物館共同研究員
・東京外国語大学アジアアフリカ言語文化研究所共同研究員
・京都大学東南アジア研究所研究協力者
・ 東京大学文学部、東京外国語大学、横浜国立大学教育学部、三重大学人文学部、岡山大学文学部、成城大学文芸学部、法政大 学経済学部、東海大学文学部、白 梅学園女子大、国立音楽大学、国際交流基金アジア理解講座、早稲田大学コミュニティカ  レッジ、三鷹市社会教育、世田谷市民大学、国際開発高等教育機構 (FASID)など。

■学会活動・社会活動・社会貢献

■メッセージ

自分と異なるものを排除しないこと、むしろ、異なるものとの交わりを 楽しむこと。これは人と人とのつきあいについても、文化についても当てはまります。そして、さまざまな人々との出会いが人生を豊かにするように、異文化と のふれあいもまた然りです。皆さんにとって、文化人類学という学問にふれることで、そうしたきっかけが生まれることを期待しています。

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