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研究 教育 大学院入試 社会人類学年報 kyoten-bnr00
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研究ピックアップ

東京都立大学社会人類学研究室の研究活動を紹介

海域アジア・オセアニア研究プロジェクト東京都立大学拠点
現代アジア・オセアニアにおける他者への想像力と歓待の実践知に関する人類学的研究
中国―南太平洋島嶼国関係の変化と「オセアニアン・チャイニーズ」像の表出
作品集・映像制作 社会人類学演習II
企画展 伝統文化は誰のもの?
共同研究 多文化都市と新相互行為圏(NIZ)の形成

海域アジア・オセアニア研究プロジェクト東京都立大学拠点

2023年4月26日更新

海域アジア・オセアニア研究は、人間文化研究機構「グローバル地域研究」プログラムの一環として始まった開始した研究プロジェクトの一つです。東京都立大学拠点では、海を越えた人や物の流動に特に注目して研究を進めていきます。たとえば、オセアニア島嶼部におけるアジア系(中国系、フィリピン系)の人々による雑貨や食料品の流通への関わりや、客家系華僑華人の海を跨いだネットワーク(オンライン・コミュニティも含む)などが具体的な研究となります。詳しくは以下のウェブサイトをご覧ください。
https://www.maps.jinsha.tmu.ac.jp/

現代アジア・オセアニアにおける他者への想像力と歓待の実践知に関する人類学的研究

2023年4月28日更新

現代アジア・オセアニアにおける他者への想像力と歓待の実践知に関する人類学的研究[科研費基盤研究(B)、研究代表者:河野正治、2023年度~2026年度]
本科研プロジェクトは、現代アジア・オセアニアの海域島嶼地域(主にミクロネシア・メラネシア・台湾)における他者への歓待の諸相を比較民族誌的な視点から明らかにすることを目的としています。新型コロナウイルス感染症の流行やアジア・太平洋間の国際秩序の変転といった同時代的な条件下で、当該地域における他者認識と歓待の実践知がいかに育まれてきたのか、現代アジア・オセアニアに固有な他者への身構えを通じて歓待(hospitality)の概念をいかに再考しうるのかといった問いを探求していきます。
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-23H00738/

中国―南太平洋島嶼国関係の変化と「オセアニアン・チャイニーズ」像の表出

2023年5月9日更新

中国―南太平洋島嶼国関係の変化と「オセアニアン・チャイニーズ」像の表出[科研費基盤研究(C)、研究代表者:河合洋尚、2019年度~2023年度]
本科研プロジェクトは、特に中国広東省からオセアニア島嶼部(特に旧移民や客家の多いタヒチ、ニューカレドニア、バヌアツ、ハワイなど)における華人の移住と生活の実態、およびアイデンティティの変化を明らかにすることを目的としています。特に21世紀以降よりオセアニア島嶼部では中国本土各地からの新移民が急増しましたが、こうした新たな移民が旧移民の生活やアイデンティティにいかなる影響を及ぼしたのか、「オセアニアン・チャイニーズ」像の表出をキーワードとして探求していきます。
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19K01216/

作品集・映像制作 社会人類学演習II

2017年4月18日更新

こちらは、2016年度、新しく始まった授業の受講者による、一年間の「気づき」のまとめです。
前期は、質的調査についての概要の講義に続き、民族誌の名作の購読と議論を行ったあと、各自、実際に聞き取りをして2000字の作品を書きました。
それぞれ優秀だったので『人文学報』にて紹介しています。

後期の前半は、各自、ある場所の観察をしてノートをつけ、それを清書したものを発表しました。
書き方はそれぞれに工夫がありました。
講師にとって驚きだったのは、多くの人がペンだと目立つので、携帯でノートをとったということです。しかもその方が、速いんですね・・・

後期の後半は、映像の実習です。以下のような課題を出しました。
1回目:1分間、固定カメラ(ズームなし、パン《左右》やティルト《上下》なし)
2分間、固定カメラでカメラ内編集(冒頭から順番を変えずに、録画ボタンのオン・オフだけで編集すること)
2回目:5分間、固定カメラのカメラ内編集で、プロセスを撮る
3、4回目:このインタビュー
最終回:家庭のある人への、あるテーマのインタビュー

この制限つきの映像撮影の授業は、講師の田沼幸子がマンチェスター大学の映像人類学夏季短期コース(2015年)で学んだ際のカリキュラムを応用したものです。それももとは、著名な映像人類学者David MacDougallのセミナーを元にしているそうです。これらの映像も面白かったので、いくつかをまとめて6月24・25日に早稲田大学で開催されるカルチュラル・タイフーン2017のプロジェクト・ワークス(http://cultural-typhoon.com/act/jp/)にて発表する予定です。

作品集ダウンロード(PDF)

企画展 伝統文化は誰のもの?文化資源をめぐる協働を考える

[2014年10月-11月:企画展・シンポジウム]
伝統文化は誰のものか。誰のものでもない共有物なのか。あるいは特定の誰かのものなのか。これらは、地域固有の文化を素材とする作品について、制作・利用・管理主体のありかを考えるための問いです。今日、先住民の知的財産権という論点をはじめとして、地域固有の文化に根差した知的資源の管理につい て様々な角度から議論されています。本企画展・シンポジウムは、世界各地の最近の動向を紹介しつつ、エスニックアートの市場や博物館での資料展示においての、地域固有の文化的資源の利用と管理をめぐる諸問題を考えます。
⇨チラシ(PDF)
⇨報告書(PDF:首都大学東京 傾斜的研究費「学術成果の都民への発信拠点・組織の形成」研究グループ平成26年度活動報告書pp.21-31)

共同研究 多文化都市と新相互行為圏(NIZ)の形成

多文化都市と新相互行為圏(NIZ)の形成:新しい「国際移動研究センター」の構築にむけた研究[2010年度-2012年度:首都大学東京傾斜的研究費による研究プロジェクト]
本研究は、多文化都市東京のなかで、人々が自らの生活圏を構築していく過程で各々の文化的属性がどのようにはたらくのかについて、生活史研究のアプローチを主軸とする実態調査をおこなう。得られたデータと知見をふまえ、さまざまな生活圏が重なり合うところに文化的属性をこえる新しい相互行為圏(NIZ= ニュー・インタラクティブ・ゾーン)がどのようなかたちで形成されうるのかを分析し、また将来にどのようなかたちで形成される可能性があるかについて展望する。

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