2023年11月3日、渡邊欣雄名誉教授と高桑史子名誉教授が下記の特別講座で講演します。
文化の日・世界のウチナーンチュの日 特別講座「文化人類学からみる沖縄移民」
日時:2023年11月3日(金)13:00~17:00
会場:世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアム 1F講座室
渡邊欣雄・東京都立大学名誉教授「グローバル沖縄-ホスト&ゲスト-」
高桑史子・東京都立大学名誉教授「八重山に向かう人々ー移民がつくる八重山文化」
申し込み先(要事前予約)はポスターをご覧ください。
ポスターはこちら
2023年7月25日、河合洋尚准教授が2023年度大同生命地域研究奨励賞を受賞しました
2023年7月25日、河合洋尚准教授が、公益財団法人大同生命国際文化基金「2023年度 大同生命地域研究奨励賞」を受賞しました。
客家研究を単なる中国研究、華僑研究の枠組から拡張し、東アジアのみならず、東南アジア、オセアニア、ラテンアメリカ地域の客家コミュニティを対象にし、そこに客家空間を創造することでグローバル化に伴う世界の急激な構造変化に対応していく複雑な仕組みを明らかにしました。このようなグローバルな視野を地域研究に具体的に取り入れ見事に実践する手法は、21世紀の地域研究の新たな、そして豊かな可能性を体現していると評価されました(大同生命国際文化基金ウェブサイト記事より抜粋)。
東京都立大学ウェブサイト記事はこちら
大同生命国際文化基金ウェブサイト記事はこちら
2023年8月19日、綾部真雄教授が2023 年度日本地理教育学会出版文化賞を受賞しました
2023年6月15日:深山直子准教授のインタビュー記事が朝日新聞に掲載されました
2023年6月15日、朝日新聞・朝刊およびデジタル版の「(耕論)アイヌ民族と私たち」に、ニュージーランドの先住民マオリをめぐる状況と、日本の先住民アイヌをめぐる状況の違いについて、深山直子准教授のインタビュー内容が掲載されました。
2023年5月26日:社会人類学教室国際交流イベントを開催しました
2023年5月26日に下記の内容で社会人類学教室国際交流イベントを開催しました。
東京都立大学社会人類学教室とMetropolitan State University of Denver社会学人類学教室とは、2011年以来、教室間交流をしてきました。2、3年に1回、Metro State側から引率教員2名(Su Il Kim先生、Rebecca Forgash先生)と学生が来学し、社会人類学教室の教員・学生と交流しています。
今回は都立大開催の交流イベントとしては2012年、2014年、2016年、2019年、2022年(オンライン開催)に続く6回目のイベントで、2019年以来の対面開催です。前半はそれぞれの学生・院生による5本の発表、後半は、グループディスカッションをしました。
TMU-MSU Denver Anthropology Workshop (東京都立大学社会人類学教室国際交流イベント)
場所:国際交流会館 大会議室
9:30-10:00 Reception
10:00-10:05 Welcoming Remarks by Dr. Sachiko Tanuma
10:05-10:10 Opening Remarks by Dr. Rebecca Forgash
10:10-10:15 Self-introduction of faculty members
10:15-10:30 Nova Kor ‘My experience working at the Museo de las Americas’ (10-minute presentation + 5-minute Q&A)
10:30-11:00 Asuka Tamura ‘Plurality of Self as ‘Dark History’: Adaptation to Hierarchy in Schools’ (25-min presentation + 5-minute Q&A)
5 min. break
11:05-11:35 Katrina Geist ‘Cultivating connection in the Covid era: student experiences in an in-person agroecology internship after experiencing pandemic learning’ (25-min presentation + 5-minute Q&A)
11:35-12:05 Shoko Mori ‘The incompleteness of collaboration and ethnographic practice:
A case study of the exhibition “‘How do you see the world?’: the Art of Almighty God”‘ (25-min presentation + 5-minute Q&A)
12:05-12:15 Raine Barker, Marissa Erickson, Sophie Gordon ‘COVID-19 and Social Connection: A Visual Ethnography’ (Seeking Participants) (8-10 minute explanation of research and request for participants)
12:20-13:30 LUNCH13:30—14:30
Show & Tell (Divide into groups of 4-5 people, show and tell about what they brought. Change the group member once or twice).
14:30-14:37 Overall Comments by Dr. Su Il Kim
14:37-14:45 Closing Remarks by Dr. Masao Ayabe
2023年7月8日:人文科学研究科社会人類学教室オンライン説明会を開催
東京都立大学大学院人文科学研究科の社会人類学教室では、2023年7月にオンライン説明会を実施します。事前申込制です、下記をご参照下さい。
【社会人類学教室】
実施時期:2023年7月8日(土)10時~11時30分(予定)
申込期間:7月2日(日)まで
申込方法:こちらからログインし、必要事項を入力のこと。
Zoomへの参加方法:事前に申込者へメールで連絡
その他:希望に応じて、当日にZoomによる個別相談も実施
2023年4月21日:海域アジア・オセアニア研究プロジェクト東京都立大学拠点のウェブサイトを公開しました
海域アジア・オセアニア研究プロジェクト東京都立大学拠点のウェブサイトが公開されました。現代海域アジア・オセアニア世界における人と物質の流動を中心テーマとして、今後も活発な研究活動を展開していく予定です。https://www.maps.jinsha.tmu.ac.jp/
2023年3月22日:人文学報519-2(社会人類学分野16)を刊行しました
2023年3月22日、『人文学報』519-2(社会人類学分野16号)を刊行しました。
目次
綾部真雄
The Taming of Irrationality: An Attempt at Secularizing an Orthography with Religious Connotation among the Lisu in Thailand
河合洋尚
都市/村落言説と景観形成:中国広州市の事例から
田沼幸子
相手の話を聞き、書くということ:2022年度「社会人類学演習II」インタビュー作品集
深山直子
コロナ禍におけるフィールドワーク実習の継続:オンラインでの試みの記録と学生レポート選集
浅野久枝
小芝居・中芝居役者の芸名継承と歌舞伎役者 岩井小紫の名跡について
澤井充生
北京市におけるハラール産業の栄枯盛衰:職業倫理からみたハラール飲食店の<真正性>
スーイル・キム
バックワードダイアリー
2023年2月18日:本教室修了生の荒木亮さんが第18回 国際宗教研究所・奨励賞を受賞しました
2023年2月18日、本教室修了生で博士研究員の荒木亮さんが著書『現代インドネシアのイスラーム復興:都市と村落における宗教文化の混成性』(弘文堂、2022年2月)により第18回国際宗教研究所・奨励賞を受賞しました。
国際宗教研究所賞とは:
(公財)国際宗教研究所は、内外宗教の研究を通じて宗教相互の理解を深め、ひいては人類文化の向上に資する目的で1954年5月に設立され、発足以来、幅広い活動を行ってまいりました。さらに2005年度からは顕彰事業を加え、今日的な問題意識に立つ宗教研究の振興と若手研究者の育成に貢献することを目的として、「現代性」「国際性」「実証性」などに優れた点を有する、刊行物および学位が授与された学位論文(博士)を対象に、(公財)国際宗教研究所賞を創設いたしました(公益財団法人国際宗教研究所ホームページより引用)
国際宗教研究所ウェブサイト記事はこちら
リンク→(https://www.iisr.jp/award/2022/)
弘文堂ウェブサイトはこちら
リンク→(https://www.koubundou.co.jp/book/b597748.html)
2022年12月20日:Inge Daniels先生上映会を開催しました
12月20日、オックスフォード大学のインゲ・ダニエルズ(Inge Daniels)教授 によるプロジェクトDisobedient Buildingsの成果である20分間の映像とトークを行い、計14人が参加しました。日本をフィールドとしてこられた人類学者のダニエルズ教授が、上映のために日本語字幕をつけてくださいました。
https://www.disobedientbuildings.com/the-team
“She Waves at Me – a film about aging bodies in aging blocks of flats(注) in Central London.” by Inge Daniels
『「彼女は私に手を振るんだ」ーーロンドン中心地の老朽化したアパートの高齢化する身体』
日時 2022年12月20日 (火)13:30〜15:00
場所 6号館302号室
今回のイベントは、初めて制作した映像作品を上映し、率直な意見を伺いたいという来日中のダニエルズさんの申し出により実現しました。Disobedient Buildingsというプロジェクト名には二つの意味があります。一つには、建物が思い通りに機能せず、不服従だということ。もう一つには、住む人々も言いなりにならず、もの申すということ。
1960年代まで、英国ではどのような階層の人でも、良い住宅に住むことが当然の権利だと考えられていました。このため、名の知られた建築家に依頼した公営住宅が建てられたりしました。しかしサッチャー政権の時代から、こうした住宅であっても収益を上げる方向に政策が変わっていきます。現在では、建物の間にあった緑地帯にも所狭しと建物が建てられ、子供が遊ぶ場もなくなりつつあるとダニエルズさんは言います。1960年代には最新のモダニズム建築として建てられた公営住宅も老朽化が進み、現在は高齢者となった方々が、思うように動かなくなった体と折り合いをつけながら生活しています。
参加者からは、こうした背景を聞いた上でも、映像はコラージュのように美しい自然や室内のイメージや、インタビューされた方の落ち着いた語りと内容が印象的だという声が上がりました。ダニエルズ教授は、イギリスではこの地区が荒れている面ばかりがメディアで取り上げられ、スティグマ化されているため、対抗するためにこうした映像を選んだと言います。何時間もの録画映像があるので、また別の内容や側面でもう一作作りたい、とのことでした。
初めての映像作品ということで緊張した面持ちでしたが、学部生から名誉教授まで、さまざまな方の活発な意見交換ができて、とても和やかな表情になりました。本を書いても感想を聞くことはほとんどないけれど、映像だとその場で観た方とやり取りができると言われました。その言葉どおり、上映直後から終了時刻まで途切れることなく質問とコメントがあり、熱のこもった議論が行われました。