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  • 2022年7月12日:学術講演会「人類学を学んだ人の国際協力実践」を開催しました

    2022年7月12日に下記の内容で学術講演会「人類学を学んだ人の国際協力実践:ルワンダと南スーダンから」を開催しました。

    学術講演会「人類学を学んだ人の国際協力実践:ルワンダと南スーダンから」

    日時:2022年7月12日(火)14時40分~16時10分(4限)

    教室:東京都立大学 南大沢キャンパス1号館308室(ハイフレックス開催)

    人類学と国際協力はともに現場に即した地域と人間の理解を重視してきましたが、地域社会への関与をめぐる考え方の相違から、両者のあいだには埋めがたい溝があるともいわれています。そうした認識のもと、人類学と国際協力の関係をめぐっては、人類学者の知識の「応用」に対する批判から、両者の壁を超えた新たな「協働」の模索まで、さまざまな議論が積み重ねられてきました。

    その一方で、個々の職業選択やキャリア形成の面からみれば、人類学を学んだ者がアカデミックな世界以外でその知識と経験を活かせる舞台として、国際協力の世界は魅力的な選択肢であり続けています。実際に開発援助などの業界に携わっている方のなかには、何らかの形で人類学に触れた経験を持つ方が少なくありません。そのような経験をもつ専門家は、自らが過去に学んできた人類学と現在の職務とのあいだでどのように折り合いをつけ、それぞれの実践を築き上げているのでしょうか。

    今回の学術講演会ではその内実に少しでも迫るべく、大学院で人類学を学んだ経験をもち現在も国際協力の現場でご活躍されている池田祐子さん(在ルワンダ日本大使館)と平田民子さん(JICA南スーダン事務所)をお招きし、お二人が人類学と国際協力の双方の世界にどのように関与しているのかを、具体的なエピソードを交えながらお話しいただきます。

    プログラム:

    14:30    開場

    14:40    開会 

    14:40-14:45 趣旨説明:小宮理奈(社会人類学教室・大学院生)

    14:45-15:15 池田祐子さん(在ルワンダ日本大使館)によるご講演

    15:15-15:45 平田民子さん(JICA南スーダン事務所)によるご講演

    15:45-16:10  パネルディスカッション兼質疑応答

    16:10    閉会

  • 2022年5月20日:社会人類学分野国際交流イベントを開催しました

    2022年5月20日に下記の内容で社会人類学分野国際交流イベントを開催しました。

    東京都立大学社会人類学教室とMetropolitan State University of Denver社会学人類学教室とは、2011年以来、教室間交流をしてきました。2、3年に1回、Metro State側から引率教員2名(Su Il Kim先生、Rebecca Forgash先生)と学生10名強が来学し、社会人類学分野の教員・学生と交流しています。また、これとは別に毎年、引率教員を社会人類学の学部ゼミおよび講義にお招きし、学生向けの特別講義をしていただいています。

    今回は首都大開催の交流イベントとしては2012年、2014年、2016年、2019年に続く5回目のイベントで、初めてのCOIL(Collaborative Online International Learning)ミーティングを行いました。前半はそれぞれの学生・院生による7本の発表、後半は、授業と連動してお互いの国と大学での現在について知りたいことについて聞き、ディスカッションをしました。

    TMU-MSU Denver anthropology workshop

    Facilitator greeting: Rebecca Forgash

    Opening remarks: Dr. Akbarali Thobhani

    Faculty self-introductions: 
    TMU faculty self-introductions: Sachiko Tanuma, Masao Ayabe, Shin-ichiro Ishida, Masaharu Kawano, Mitsuo Sawai
    MSU Denver faculty self-introductions: Rebecca Forgash, Su Il Kim, Kayoko Moore, Sanaa Riaz

    Student presentations:

    1) Warhammer Game Culture in Colorado (Sebastian Zajac)
    2) The Juku System: A Tip to Understand Social Life of Young Japanese (Sayaka Shidara)
    3) Japanese and American TV Drama Series: Socio-Cultural Contexts in Comparison (Kai Sasano) 
    4) The Importance of Archaeology: Organization of Anthropology at MSU Denver (Jeffrey Sapp)

    5) Demilitarizing Farming: Immigration, Agriculture, and Community in Northern Okinawa (TJ Daniel, Marissa Erickson, Sam Ross) 

    6) How Have Chinatowns in Japan been Socially Produced? (Koichi JINGUJI)
    7) Double Standard: Refugee, FGM and my Daily Life (Rina Komiya)

    Closing remarks: Dr. Masao Ayabe

    TMU-MSU Denver COIL meeting

    Facilitator greeting: Sachiko Tanuma

    Small group discussions: TMU grad students serve as breakout room facilitators – 

    Topic 1 – Public discourses on sickness, disease in Japan and US

    Topic 2 – Changing norms and understandings of gender

    Topic 3 – Personal and social identity among university students

    Reports from breakout rooms and general discussion

    Wrap-up and closing

  • 2022年3月22日:人文学報518-2(社会人類学分野15)を刊行しました

    2022年3月22日、『人文学報』518-2(社会人類学分野15号)を刊行しました。

    目次

    小田亮

    一揆とコミュニタス・無縁・コモン:二重社会という視点から

    河野正治

    それでも野外調査を見据えるということ:人類学的感性を育み続けるために

    田沼幸子・深山直子

    また素直に驚いてしまう:2021年度「社会人類学演習II」のインタビュー作品

    浅野久枝

    昭和50年まで活動した中芝居劇団 市川市蔵劇団の活動と興行形態の変遷:小芝居・中芝居劇団の活動実態

    Ratana Tosakul

    Female Thai Migrants in Japan and Their Claims of Morality

    澤井充生

    屠師はウンマの民にあらず:清真寺から消えた下刀アホンの軌跡

  • 2022年3月16日:部局間交流シンポジウム 「多様な状況下でのフィールドワーク」を開催しました

    2022年3月16日に、 東京都立大学フィールドワーク・リサーチ・ラボ企画による部局間交流シンポジウム「多様な状況下でのフィールドワーク」を開催しました。

    主催:東京都立大学フィールドワーク・リサーチ・ラボ

    日時:2022年3月16日(水)18:00-20:10

    オンライン開催

    発表者    タイトル
    18:00-  開会のあいさつ
    18:05-  赤尾和美(人間健康科学研究科看護科学域博士前期課程)「トゥックチャイ:ラオスにおける子どもの看取り」

    18:35-  板久梓織(人文科学研究科社会人類学分野博士後期課程)「コロナ禍のフィールドワーク:ドバイとケニアの場合」

    19:05-  亀井将太(作業療法士・作業療法科学域修了生)「外出に支援を要する脳卒中者が電動車いすの利用に至るプロセス:TEAによる分析から」

    19:35-  フリートーク ディスカッション
    19:50-  閉会のあいさつ

    東京都立大学フィールドワーク・リサーチ・ラボ

  • 2022年2月4日:博士論文口頭試問を2件開催

    2022年2月4日に社会人類学分野博士論文口頭試問を2件開催します。

    公開審査の参加希望者は2月3日(木)までに社会人類学分野事務室(shajinoffice[at]yahoo.co.jp)にご連絡ください。

    日時:2022年2月4日(金)10:00-11:30 

    会場:6号館401教室

    学位申請者:伍 洲揚(東京都立大学大学院専門研究員) 

    論文題目:Evoking Moral Economy through Crafted Eloquence: Anthropological Study on the Market Narrative of the Northern Region of Er Lake, Southwest of China

    主査:綾部 真雄(東京都立大学・教授) 

    副査:石田 慎一郎(東京都立大学・准教授) 

       深山 直子(東京都立大学・准教授)

    日時:2022年2月4日(金)13:00-14:30

    会場:6号館401教室

    学位申請者:吉元 菜々子(東京都立大学大学院博士後期課程) 

    論文題目:ネパール、グルン社会における社会関係と「共にいること」をめぐる民族誌的研究 

    主査:綾部 真雄(東京都立大学・教授) 

    副査:石田 慎一郎(東京都立大学・准教授) 

       河野 正治(東京都立大学・准教授)

  • 小田亮先生最終講義(2/21開催)の参加申込の受付を開始しました

    小田亮先生最終講義(2/21開催)の参加申込の受付を開始しました

  • 2022年2月21日:小田亮先生最終講義を開催

    小田亮先生の最終講義は、新型コロナウィルス感染症の影響を受けて2020年3月より長らく延期させていただいておりましたが、2022年2月21日(月)に以下の要領で開催する運びとなりました。多くの方のご参加をお待ちしております。

    小田亮先生最終講義

    開催日時:2022年2月21日(月)14:00~16:00

    開催方法:オンライン配信を併用したハイフレックス型開催(事前申込制)

    会場:東京都立大学南大沢キャンパス

    * 新型コロナウィルスをめぐる状況の推移が不透明なことを鑑みて、参加申込の開始は年明け以降とさせていただきます。その際には当ホームページでもお知らせいたします。

    プログラム

    14:00- 開会の辞

    14:10-   小田亮先生による最終講義

    「『真正性の水準』の発見から二重社会論へ:あるいは武器としての社会人類学」

    15:10- 質疑応答

    16:00 閉会の辞

        記念撮影など

    * 新型コロナウィルス感染症をめぐる状況を踏まえ、誠に残念ではありますが、懇親会の実施は見送らせていただきます。また、状況次第ではオンライン型開催に移行する可能性もあります。あらかじめご承知おきください。

    問い合わせ先

    〒192-0397 東京都八王子市南大沢1-1 5号館367

    東京都立大学社会人類学研究室

    TEL:042-677-2062

    E-mail:shajinoffice[a]yahoo.co.jp

    Website:http://www.anthropology-tmu.jp/

  • 2022年2月21日:小田亮先生最終講義を開催

    小田亮先生最終講義の参加申込受付を開始いたします。

    以前のお知らせではハイフレックス型開催とご案内しておりましたが、新型コロナウィルス感染症をめぐる現在の状況を踏まえて、ウェブ会議システム(Zoom)によるオンライン型開催に変更させていただきます。参加者の皆様の安全を最優先に考えた結果ですので、何卒ご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

    事前申込制となっておりますので、ご参加される場合は2022年2月14日(月)正午までに以下のフォームよりご登録ください。お申し込みをしていただいた方には、最終講義前日までに、招待リンク(Zoom)をご案内させていただきます。

    参加申込フォーム:https://forms.gle/zBrrvyqxDaKBKQUc9(2月14日正午締切)

    《小田亮先生最終講義》

    開催日時:2022年2月21日(月)14:00~16:00

    開催方法:Zoomを用いたオンライン型開催(事前申込制)

    プログラム:

    14:00- 開会の辞

    14:10-   小田亮先生による最終講義

    「『真正性の水準』の発見から二重社会論へ:あるいは武器としての社会人類学」

    15:10- 質疑応答

    16:00 閉会の辞

    ※  誠に残念ですが、懇親会の実施は見送らせていただきます。

    問い合わせ先

    〒192-0397 東京都八王子市南大沢1-1 5号館367

    東京都立大学社会人類学研究室

    TEL:042-677-2062

    E-mail:shajinoffice[a]yahoo.co.jp

  • 2021年10月30日:社会人類学年報47号を刊行しました

    2021年10月30日、東京都立大学社会人類学会編『社会人類学年報』47号を刊行しました。

    社会人類学年報47号目次

    三浦 敦  現代市場社会における非私的所有の公正性と政治的機能:セネガルにおける多重レイヤーシステムの社会的経済
    猪瀬 浩平 コロナの時代の野蛮人:分解の人類学に向けて
    相田 豊  「孤独」から立ち上がる世界:存在論的個体発生論から見るボリビア・フォルクローレ音楽家の生
    合原 織部 「先祖の田」の生成:宮崎県椎葉村における住民-景観関係の動態に着目して

    内住 哲生 開かれた場/閉ざされた空気:タイ北部リスの輪舞にみる参与の可能性
          
    中村 友香 [研究動向]南アジア・ヒンドゥー社会の慢性疾患に関する医療人類学的研究:ネットワークと病気

    石田慎一郎 [書評]ASHFORTH, ADAM The Trials of Mrs. K.: Seeking Justice in a World with Witches.
    顔 行一  [新刊紹介]KECK, FRÉDÉRIC Avian Reservoirs: Virus Hunters and Birdwatchers in Chinese Sentinel Posts.

  • 人文学報517-2(社会人類学分野14)を都立大リポジトリにて公開しました

    2021年3月刊行の人文学報517-2(社会人類学分野14)を都立大リポジトリ「みやこどり」にて公開しました。人文学報517-2のPDF版ダウンロードはこちら